千原兄弟　兄せいじは実は弟思いの優しいお兄ちゃんだった

最近では個々でも大活躍のお笑いコンビ「千原兄弟」のせいじさんとジュニアさんですが、お互いのプライベートについては全く知らないそうで、どこに住んでいるのか、携帯の番号も知らないそうです。

そんな二人はホントは仲が悪いのでしょうか？

幼少のころの千原兄弟

「千原兄弟」は京都府福知山市の出身です。

４歳違いの兄弟ですが、小さい頃から性格は真逆だったようです。

兄のせいじさんは今のままの陽気で活発な性格。弟のジュニアさんは超がつくほどの人見知りで、お母さんに連れられてご近所の家へ遊びに行っても恥ずかしくて他人の家には入られないほど、内気な性格だったそうです。

いつもお兄ちゃんに頼りっきりの弟をずっと見守って来た兄、せいじさん。弟の誕生日には手作りケーキをプレゼントして喜ばせたこともあるようです。

弟が可愛くて仕方がなかったんでしょう。しっかりと繋がれた手は弟を守るお兄ちゃんそのものですね。



そんなジュニアさんもみんなに認めてもらいたくて一年発起。猛勉強の末、地元の名門進学校を中学受験し、見事合格します。

この受験のきっかけについてはジュニアさんのウィキペディアに記載されています。

しかし、ジュニアさんは『勉強第一』主義の学校の空気に馴染めず、徐々に登校拒否から引きこもりへとなっていきます。

 

引きこもりから脱出させた兄の一言は？

ジュニアさんが自分の殻に閉じこもっているころ、お笑い養成所に入ったばかりのせいじさんから「一緒にお笑いをやらへんか？」と声がかかります。

自分が変われる最後のチャンスかもしれないと思ったジュニアさんは両親を説得し、１９８９年「千原兄弟」を結成。このとき、ジュニアさんはわずか１５歳です。

あっという間に大阪で若手カリスマ芸人となった二人は勢いそのままに東京へ進出します。

ジュニアさんが引きこもり状態から脱出できたきっかけは、兄、せいじさんの一言だったといえるのではないでしょうか？



 

ジュニアさん、バイクで石柱に激突する大事故

人気番組に次々と出演。大ブレイクを目の前にした２００１年３月２６日、深夜、バイクで帰宅中、ハンドル操作を誤り、バイクで石柱に激突する大事故にあっています。

意識不明の重体。脳も損傷し、最悪の場合、死を覚悟しなければならないほどの大事故だったようです。

意識が戻り、変わり果てた自分の顔を見てジュニアさんは自分の芸能生活は終わった！死にたい！と自ら命を絶つことを真剣に考えるようになります。



お笑い芸人の仲間が毎日のようにお見舞いに駆けつけ、励ます中、兄せいじさんは事故当日以来、一度もジュニアさんのお見舞いに訪れていません。

それには兄ならではの想いがあったようです。

せいじさん曰く

当時まだ「千原兄弟」はそれ程売れてなかった。でもジュニアは「お笑い」で売れるのが決定している人間。だからジュニアは死ぬことはないと思った。

弟ジュニアさんの才能を誰よりも近くで信じ、共に闘い続けてきた兄、せいじさん。

とにかく弟が復活するまでは当時かかえていたレギュラー番組がなくならないように仕事をしようと頑張るせいじさん。

一日も早く復帰しようとリハビリを頑張り、リハビリ途中で仕事復帰するジュニアさん。

たとえ、直接会って言葉で伝えなくてもお互いの気持ちは痛いほど分かり合えるのでしょう。『コンビ愛』や『兄弟愛』といった言葉では言い表せない強い絆で結ばれている二人。

事故からわずか１３６日での早すぎる復帰に「もっとゆっくり休めばいい」と言いながらも、どれほど、弟ジュニアさんの復活をよろこばれたことでしょうね。

しかし、この事故の件にしても兄せいじさんは、「この事故にあったことで、弟は人のことを愛せるようになったというか・・・、簡単に言うと人間が丸くなった」と、お兄ちゃん目線で発言しています。

 

お互いのプライベートは全く知らない？

強い絆で結ばれている二人ですが、実はお互いに何区に住んでいるかも、携帯の番号も全く知らないそうです。

でも、弟ジュニアさんと兄せいじさんの一人息子、夕（ゆう）君は、とても仲良しでメル友なのだそうです。

このような繋がりがあることも、お互いの事を知らなくても安心していられるのでしょう。

 

世界のどこに旅しても関西弁でまくし立て、マサイ族まで従えてしまうほど、自由奔放に生きてる印象のせいじさんですが、常に弟のことを気にかけ、遠くから見守る姿は、実はとっても弟思いの優しいお兄ちゃんでした。