元巨人の角盈男も受けてるガン治療のトモセラピー。どこで受けられる？費用はどれくらい？

元巨人軍の”抑えのエース”角　盈男さんが今年６月、前立腺がんであることが判明しました。がんが進行すれば、５年生存率は４７％と言われた角さんでしたが、告知されてから５カ月経った今、角さんのがんはどうなっているのでしょうか？

２４日放送の『私の何がイケないの』に出演。現在の状況を報告しました。



角さんのがんについて、番組冒頭、クリニックC⁴院長の青木幸昌先生が衝撃の発言。

「１０億個あったがん細胞が１個以下になっている」

がん細胞がほぼ死滅！！

いったいどういう事なのでしょう。

理由はある最先端がん治療にあるようなんです。

角さんががんを克服した最新のがん治療法とはどんな治療法なのか、どこで受けられるのか、費用はどれくらいか調べてみました。

 

前立腺がんとは？

男性のみが持つ前立腺に悪性腫瘍ができる病気です。

角さんは前立腺の３分の１が悪性腫瘍に覆われていました。放っておくと全身転移がおき、症状が悪化すると死に至る恐ろしい病気です。

 

重粒子線治療

前立腺がん発症後、角さんが受けた治療法が重粒子線治療という先進医療です。

目に見えない重粒子線を身体に照射し、がん細胞を破壊する治療法です。

重粒子線は照射するスピードが速ければ速いほど身体の深くに到達し、破壊力を増します。そのため粒子を光の速さのおよそ７０％まで加速させる必要があります。

その強力なパワーを生み出すため使われる装置はなんとサッカーグラウンドほどの大きさがあるそうです。

さらにがんの形に合わせて重粒子線の形を変え、ピンポイントで狙い撃ちできるのも大きな特徴です。

 

重粒子線治療を辞めた理由は？

しかし、そんな効果絶大な重粒子線治療を角さんはある理由で辞めています。

それは重粒子線治療を受ける前段のホルモン療法を受ける中で副作用に悩まされていたようなんです。

ホルモン療法とは、がん増殖の要因である男性ホルモンの分泌を月に一度の注射と毎日の服薬で抑えるもの。

ホルモン療法を始めて３カ月。角さんの体に思わしくない事態が。

食事制限をされていたにもかかわらず、夜中に食べ物を食べまくったり、それを注意すると普段は言わないような暴言を吐いたり、あきらかに体内のホルモンバランスが崩れてしまったようなんです。その他にも大量の汗が出るホットフラッシュやどれだけ休んでもやまない眠気など、ホルモン治療が適していなかったと判断し、辞めています。

 

新しい治療法のトモセラピーとは？

角さんは先生と相談し、新しい治療法のトモセラピーに切り替えることを決断します。

トモセラピーとは、近年話題になっている最先端のがん放射線治療装置のこと。約２１億円もするそうです。

日本にわずか４３台しかないそうです。



前立腺がんに最も効果があると言われているものです。

完治率はなんと９５％。

この治療法との出会いが角さんのがんをほぼ死滅させることになります。

 

なぜトモセラピーがいいのか？

通常の放射線治療は一方向からの照射で、正常組織も大きなダメージを受けますが、トモセラピーは３６０度全方向からピンポイント照射でき、正常組織を最も傷つけない照射パターンを機械が選びます。

さらに驚くべきことは治療時間の短さです。トータルの治療期間はわずか１カ月、１５回の照射を行います。

治療中、痛みはなくただ寝ているだけの状態で、角さんも爆睡していました。

そのうえ、トモセラピーは放射線が体に与えるダメージが少ないため、事前準備のためのホルモン療法が必要ないのも角さんにとってはよかったようですね！

１５回の照射を受けた結果は、「前立腺がんは転移や外への病変は見られない」がん細胞はほぼ死滅しているとのこと。

番組冒頭の青木先生の発言はトモセラピーでの治療を受けたあとの発言だったんですね。

 

気になる治療費は？

今回、角さんが受けたトモセラピーの治療費は２３０万円だそうです。

がん保険などの保障適応内であれば、高額な治療費を軽減できるようです。実際、角さんもがん保険に入っていたため、お金はかからなかったとのこと。

今は２カ月に１回、血液検査に通っているそうです。

 

トモセラピーを導入している病院は？

トモセラピーを導入するには高い操作技量をもった放射線専門医も必要ですが、機械の導入にかなりの費用が掛かるため、全国でも導入している医療施設はまだわずかのようです。

トモセラピーを受けられる病院のリストはこちらです。

 

がんの治療法はどんどん進化しています。決して治らない病気ではなくなりつつあるのかもしれません。それでも早期発見、早期治療にまさるものはありません。

自分の健康は自分で守るしかありません。気になることがあれば、ほったらかしにせず、病院に行きましょう！！

年一回の定期検査を自分に義務付けしましょう。